英国CBAMは2027年1月1日に始まり、2027年全体についての最初の申告期限は2028年5月31日です。まだ先のように思えますが、サプライヤーから入手すべき数値は、サプライヤーが2027年を通じて排出量を監視し、検証を受けた場合にしか存在しません。政府の既定値ではなく実際のデータを使いたい場合は、今こそ依頼すべき時です。この記事では、依頼すべき内容と、そのまま使えるメール文例を紹介します。

対象かどうかわからない場合は、まず無料の英国CBAM登録確認ツールをお試しいただくか、英国CBAM完全ガイドをお読みください。

依頼する価値がある理由

CBAMの課金額は、輸入重量×排出原単位×その四半期の税率です。原単位は生産者の検証済み数値か、商品コードごとの政府のデフォルト値です。デフォルト値には肥料を除くすべての部門で10%の上乗せがあります。政府は、実際の数値を把握しないことが有利にならないようにしたいからです。また、デフォルト値で申告した後は、実データで修正できません。上乗せによる費用は2027年の参考税率とデフォルト値の記事で、計算手順は英国CBAMの請求額の計算方法で説明しています。

依頼すべきこと

内容必要な理由
商品コードごとの検証済み排出原単位購入する8桁の商品コードごとの、製品1トンあたりのCO2eトン数。この数値がデフォルト値に代わってCBAM申告に記載されます。
モニタリング年2027年に輸入する製品について、HMRCは2027暦年の検証済み数値を、入手できない場合は2027年ではなく2026年の数値を求めるよう案内しています。2028年からは、輸入前の2暦年のいずれかの最新の検証済み数値を使用できます。
検証報告書または検証の概要生産者は、購入した製品について報告書全文または要約を提供します。証拠として6年間保管しなければなりません。
設備の詳細製品を製造した工場または施設の名称、所在地、国。数値は会社全体ではなく、1つの施設についてのものです。
検証機関検証機関は認定を受け、施設から独立していなければなりません。確認できるよう、検証機関の名称と認定機関を尋ねてください。
支払済みの炭素価格物品の製造地で炭素価格が課されていた場合は、記入済みの炭素価格検証フォームによりCarbon Price Reliefを申請できます。

つまずきやすい点が2つあります。第1に、数値は1つの施設についてのものなので、複数の工場を持つサプライヤーには複数の数値がある場合があります。第2に、数値は暦年を対象とし、年末後に検証を受ける必要があるため、2027年の数値は2028年まで揃いません。HMRCのガイダンスでは、2027年6月25日に輸入された製品の例を挙げています。2027年1月1日~12月31日の原単位を求め、2028年5月31日から提出期限となる申告で使用します。

メールのテンプレート

これをコピーし、角括弧内を記入して、各生産者の担当者に送ってください。工場やプラントから直接ではなく、商社や代理店を通じて購入している場合は、そちらに送って転送を依頼してください。

CBAMデータ依頼メール
Subject: Emissions data for UK CBAM: [your product and order reference]

Dear [name],

From 1 January 2027 the UK charges a Carbon Border Adjustment Mechanism (CBAM) tax on imports of [steel / aluminium / cement / fertiliser / hydrogen]. As the importer, we pay it on the emissions in the goods we buy from you. If we can't get verified data from you, we have to use the UK government's default values, which are set high on purpose. Your own figure is likely to make your goods cheaper for us to import, and it helps us keep buying from you.

Please could you send us the following for each installation that makes goods for us.

1. Emissions intensity. Your verified emissions intensity, in tonnes of CO2e per tonne of product, for each of these 8-digit commodity codes:
   - [commodity code]: [product description]
   - [commodity code]: [product description]
   We need figures for calendar year 2027 (1 January to 31 December 2027). If your 2027 figures will not be verified in time, please send your verified figures for calendar year 2026 as well.

2. Verification. The verification report for each year, or a verification summary for each good we buy. Please tell us when you expect the 2027 report to be ready; our first UK CBAM return is due by 31 May 2028.

3. Installation details. The name, full address and country of the installation (factory or plant), and any identifier it has in other CBAM registries.

4. Your verifier. The name of the verification body, the accreditation body that accredited it, and confirmation that it is independent of your installation. If your figures were verified for the EU CBAM, please tell us, and confirm whether the verification also meets the UK CBAM requirements.

5. Carbon price paid. If your installation pays a carbon price (for example under an emissions trading scheme or carbon tax), the name of the scheme and a completed carbon pricing verification form, so that we can claim UK Carbon Price Relief.

6. Your contact. Who we should speak to about these figures, and how best to reach them.

If you are not monitoring emissions this way yet, please let us know by [date] whether you plan to monitor calendar year 2027, so we can plan our return. HMRC's guidance for overseas producers is at https://www.gov.uk/guidance/monitoring-emissions-asan-overseas-installation-producing-carbon-border-adjustment-mechanism-cbam-goods-exported-to-the-uk

Thank you for your help.

Kind regards,
[your name]
[job title, company, phone]

回答を得るためのヒント

  • 担当者が主に他の言語で仕事をしている場合は、英語に加えて相手の言語でも送ります。品目コードと数値はどこでも同じです。
  • コードを伝えます。輸入申告書から自社の8桁の品目コードを調べておけば、サプライヤーがどの製品を指しているか推測する手間が省けます。
  • EUについて触れます。EUに販売している生産者は、EU CBAMの開始以来、同様の数値を求められてきました。すでに排出量を監視している可能性があるため、その数値と検証が英国の規則にも適合していることを確認するよう依頼してください。EUと英国のCBAMの違いの記事で、両者が同一でない理由を説明しています。
  • 早めに依頼し、催促の予定を入れる。2026年に2027年をモニタリングするかを尋ね、2028年初めに検証済み報告書を催促します。
  • すべて保管します。HMRCは、検証報告書またはその要約、および炭素価格の検証フォームを6年間保管することを求めています。

同じトンあたりの数値は、これらの購入品について支出ベースの推計の代わりに使えるため、自社の排出量の改善にもつながります。CBAMデータとスコープ3に関する記事で例を使って説明しています。CBAM以外のデータ依頼については、顧客がサプライヤーに求められること、求められないことをご覧ください。

Carbon Recyclingができること

Carbon RecyclingはCBAMの検証機関、通関業者、税務アドバイザーではなく、CBAMの申告は行いません。サプライヤーの数値を収集し、排出量の報告に活用するのを支援します。

Growthプランでは、サプライヤーへのデータ依頼機能により、各サプライヤーに安全なリンクを送ります。サプライヤー側でアカウントは不要です。上記のテンプレートを依頼メッセージに貼り付けることができます。サプライヤーは、期間中に貴社へ供給した分の排出量とその算定方法を返送し、承認するとその数値がスコープ3に加わります。CBAMパックは、輸入品の内包排出量と英国CBAMの負担額を算出します。

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